ハリケーンランタン(ストームランタン)まとめ
先日、お隣さんがランタンを5~6個利用していたのを見て思ったんですよね。
ランタンを制する者はキャンプサイトを制す!
オシャレなキャンプサイトのテーブルには大体さりげなく置いてある、あれはハリケーンランタン(ストームランタン)と呼ばれるものです。
ハリケーンランタン(ストームランタン)とは?
これ。 (コロナビールのCMでもさりげなく配置してあります)
ストームランタンと呼ぶのが元祖のようですが日本では「ハリケーンランタン」という名称の物が出回っていたのでこれらを総称して「ハリケーンランタン」と呼ばれることの方が多いです。
端的にまとめると、
・ハリケーンやストームでも火が消えないぞ、というのが名称由来の、灯油(ケロシン)を使ったランタン
・ブリキ素材のが主。軽くて手にすると「思ってたよりちゃちくて安っぽい!」と思いがち。
・価格は本来安く3500円前後。 キャプテンスタッグのは1000円ちょい(中国製だし)。
・大きさは高さ22~26cmくらいのが一般的。メーカーによっては大きいのや小さいのもある。
・明かりは暗いので、光としてではなく、「趣」として利用するもの。
ただ、「趣」として利用するのであれば、そこは「趣」を感じる物がいいじゃない。
という事で、これから買う人は絶対参考になる。もう持っている人はもう一個欲しくなるハリケーンランタンまとめです。
フュアーハンドランタン
まず、ストームランタンのパイオニアであり今もドイツで生産されている最もメジャーなのがこれ。
どのメーカーも形は似ていますが、この形を作ったのがこいつなのです。多分。
正式名称「FEUER HAND 276 BABY SPECIAL」
詳しくは先日記事にしましたが、通称「ニャー」(創業者がHermann Nier)です。 古く遡れば別のモデルもあるので、「ニャー276」の方が親切。
ちなみに、フュアハンド社のは「ストームランタン」。
まだ作り続けられているので価格は3600円~塗装したもので6000円程となっており手に入りやすいです。 2014年にマイナーチェンジしたのでそれ以前の物(黄色いタグの方)が今後高くなる可能性はありますが、今のところは供給が追い付いているのでそこまで高くなく気軽に買えます。今がチャンス。
ペトロマックスHL1ストームランタン
そしてこれが今高騰しているペトロマックスのストームランタンHL1。 こちらもドイツの会社でドイツ製。
フュアーハンドランタンよりも一回りだけ小さいのがポイントなのと、生産中止となってしまった事、ペトロマックスというブランド自体もケロシンランタンとしては1,2を争う人気なのでペトロマックスで揃えたいっていう需要があるのでしょう。
価格は4,000円くらいだったのがオークションで1万とかしちゃっています。
デイツ社(DIETZ)ハリケーンランタン
アメリカのデイツ社(DIETZ)のハリケーンランタンも沢山流通しているので有名です。 会社はアメリカですが中国産で微妙に安い。
上の画像が、78MAR・・通称マー。 3380円 高さ26.5㎝、タンク容量:340mlと、いう事で標準的なサイズのやつ。 色がついているのはニャーだと高いから安い。
比較した事は無いですがレビューだと「やっぱり中国製は作りが甘いよな~」「灯をともすと違うよな~」という風潮がありますね。 実用ではなく趣なのでこの辺の「気持ち」って大事。
ただ、安さよりも、現行でも大きさのバラエティーがある事が一つのポイント。
↑大型のデイツ80・・タンク容量:930ml 燃焼時間:27時間 高さ約38cm
江戸川屋ランプさんより
小型のDEIZ50 高さ22㎝。 2160円。 これはイイ!
その他、中型のデイツ30・・高さ30㎝や、超大型のデイツ#2500(高さ38㎝でモデル名はジュピター)も現行で買えます。
WINGED WHEEL(別所ランプ)
出典:Bplatz(【WINGED WHEELロングインタビュー】より)
そして、今一番欲しいのがこのWINGED WHEELのハリケーンランタン。
日本で唯一、大正時代から作られているハリケーンランタン。 職人によるmade in japan製品ですよ。 別所さんの手作りランプ、通称別所ランプ。
しかも、上記のインタビュー記事やYOUTUBEを見ると歴史が見えてくるんですよ。 バックグラウンドを知ると余計「使ってみたい」「大事にしたい」って思うじゃないですか。
実際、現在は金型の都合もあるのかもしれませんが、需要に供給が追い付いていない様子です。
ちなみに、現行はどういうお店でどう販売されているのかが不明ですが、製品の種類としては番号(タンクの容量)で分かれていて
WINGED WHEEL NO.350・・小型で高さ18㎝程度。 もう二度と作れない。欲しい。
WINGED WHEEL NO.400・・高さ23.5cmくらい? オークションでよく見るのはこれなので過去によく流通していたのかと。
WINGED WHEEL NO.500・・現行品として写真で見るのはこれ。 高さ30㎝程。
その他、800,1000,3000も稀に見かけます。 NO.350の新品の黒いのがオークションで15,000円で出ててカッコよかったので迷いましたが、先に購入されてしまいました。
その他のハリケーンランタン
キャプテンスタッグ ランタン ランタン 小 ブロンズ M-8357
その他、中国量産型の安っすいのはたくさんあります。 現行だとキャプテンスタッグやロゴスや謎のメーカーから安値で販売されています。 昔からあるものなので、メーカー不明のものなら、オークションやフリーマーケット・ホームセンターでも500~1000円とかおもちゃ感覚で手に入れる事は出来るでしょう。 構造が簡単なので多分普通に使えます。 火が消えやすいとかはあるかもしれませんが。
フリマだと売る側が価値を知らず、「これ凄い価値あるもんじゃないか?」と強気の値段で中国製のやっすいやつを5000円とかで売っているケースもよく見られますし、逆にWINGED WHEELなんかが投げ売りされている事もあります。
一応、上記以外だと、ギルアードくらいなので触れておきます(ルシオールというモデル)
フランスの会社で製造もフランス製。 輸入業者が強気に設定しているだけかもしれませんが、プレミア無しの定価としては8,000円弱は最高値。
http://item.rakuten.co.jp/ginnofune/c/0000000404/
ギルアードの歴史とか、詳しくはコチラ
ハリケーンランタンまとめ
という事で、ハリケーンランタンを作っている会社は少なく
・フュアーハンド社の276(ドイツ製)・・2013年マイナーチェンジも、現役で販売中。
・ペトロマックスのHL1(ドイツ製)・・生産終了したばかり。
・WINGED WHEEL(日本製)・・生産はやめていないが本数が少ない。日本の職人さん。
・DIETZ(アメリカのブランドだけど、中国製)・・大きいのがある。小さいのも江戸川ランプだけでは買える。
・ギルアード(フランスのブランドでフランスの職人が作ってる) やや高め。
・その他(中国産の安いやつ。キャプテンスタッグやロゴス~無名のメーカーまで)
といった所でしょうか。
卓上に置いたり吊るしたり・・マントルを使わない明かりはまた違ったムードになります。
ハリケーンランタン(ストームランタン)買おうかなって思っている人は参考にしてください。
この記事へのコメントはありません。